割合と円でつまずかないために 

 新中3の入塾はほとんどないのに、補習目的の新小6が大量に押しかけている個別指導塾・・・

 なんでこんなに新小6が来てるかと思ったら、今までそこそこ出来ていた子が、5年生の割合と円でつまずいて、焦って塾に来ているみたいです。
 割合と円は、元々苦手にしている子が多い単元ですが、最近は割合は百分率の変換くらいしかできない、円の問題は、基本公式に入れる計算は出来ても、複雑な問題になるとさっぱりという子が大量に存在している感じです。
 
 出来ないからといって、慌てて塾に入れる前に、まずは学校の教科書をよく見て下さい。これじゃあ、分からなくなっても仕方ないと思うくらい昔より内容が削られています。
 また、割合を使う具体例がなんだか分かりづらい上に、何割何分何厘の概念は削られている。円の応用問題なんて少ししかありません。教科書に載っている量が少ないということは、実際に学校で勉強する時間が少ないのは当然です。しかも、5年生の最後の方でやるので、時間不足で十分に学校で演習が出来てないこともあるかもしれません。

 だったら、やっぱり塾に行って教えてもらった方がいいのか?って思われるかもしれませんが・・・小学校の算数は決して教えるのが簡単な教科ではありません。スキルがしっかりしている講師でないと、割合の文章題や演習、円の面積の応用は上手く教えられないのです。

 今日、ある新小6の子の授業を担当したのですが、前の授業で別の講師が出した宿題のプリントを見てびっっくり。円周、円の面積の応用問題が宿題になっていたのですが、プリントで解き方を解説したらしく、色が塗ってあったのですが、すごく的外れ。これじゃあ、かなり複雑化させないと解けないだろう・・・ってやり方になってました。講師になって1ヶ月くらいの文系の先生でしたので、任せる方が悪いのかもですが。当然その子は宿題の問題は全然解けずにやってないことに。
 ただ人材が足りてない塾の場合、文系の講師に小学生の算数くらい出来るだろうと担当させるので、こんなことは実はよくあるのです。

 結局、他人任せにしないで、教科書プラスアルファくらいの問題でしたら、お父さん、お母さんが頑張って勉強して、お子さんに教えてあげる方が良いと思います。本屋に行けば、算数の解き方が詳しく載っている参考書はいっぱいあります。子供用に説明してあるのですから、大人が読めば理解出来るはずです。
 中学生、高校生くらいになると、学力の面だけでなく子供が反抗期になり親が勉強を教えるのは難しくなるかもしれないですが、小学生のうちは、是非家庭で努力して欲しいと思います。

 また、割合の問題は具体例が分かりやすい問題からやると良いでしょう。お子さんによっては、もとにする量とか比べられる量などの日本語が、理解しずらく、問題を解く前に諦めていることが。
 文章題が分からなくなっている場合は、教科書に載っている順番通りやる必要もないので、消費税や、実際の割引セールでいくらになるか?など、身近に使われている割合の概念から、問題を出していった方が良いと思います。

 そして、円をはじめとする、図形の問題は、図と式は広いスペースに書いて考えるようにしてください。今日実際に指導したお子さんの例ですが、プリントで、線を引いたりして考えているうちは、全く自分で解法が導けなかったのですが、別紙に図を書いて考えてみたら、自分で解き方が分かるようになってきました。また、途中式を大きく書いていたので、どこで計算ミスをしたか、分かりやすくなり、3.14を含む複雑な計算も、諦めずに最後まで出来るようになっています。
 円の問題は計算ミスをしやすく、それで嫌にやってしまうお子さんも多いですが、粘り強く正答するまで自分でやる訓練が、算数や数学には必要なことです。

 最近のお子さんは「分からない」というより、最後までじっくり考えて解く練習が出来てないことの方が多いと思います。分からなかったら解答を見てやり方を理解する、計算を間違えていたらすぐ自分でやり直す習慣をつけていくことが、一番大切かもしれません。

算数の勉強法はまなびのメールマガジンで連載しています

また、割合の問題は 無料で使える学習ドリルにもあります。是非ご利用ください。

問題を絵にかけるか? 

小学生でも中学生でも、文章題が苦手だという生徒が多くなった気がします。中学生になって数学の文章題が解けない子は、黙って問題を解かせていると、ずっと問題文を読んで、いろいろ式は書いてはみるけど、的外れな式を書いていて結局解けないってパターンに。
とりあえず、図をかけと言っても、どうかいていいか分からない様子。こちらで、図を書いてあげれば、解けてしまうことが多いのですが。
小学校の時に中学受験で、線分図などを書く訓練をしてきた子は、問題文を読んでもすぐに図に起こせるのですが、それ以外の子は線分図を書く基本も出来てないようです。
最近,小学校でやる算数は、文章題が出てきても、かけ算の単元ならかけ算の問題を解けばいいって感じで、文章の意味を碌に理解しないまま解いてきてしまったパターンが多いのかも。だから、一見そこそこ計算問題が出来る子でも、文章題でいろんな要素が混じってくると、もうパニック状態に^^;

文章題を得意にするには、小学生の頃から、算数の問題を読んで、絵に描いてみる練習が必要だと思います。何故足し算になるか、引き算になるか?ってあたりから、しっかり理解しないまま学年が上がると、算数の文章題の意味が分からなくなってします。

小学生の中学年くらいにおすすめのテキストはこちらです。
徹底反復文章題さかのぼりプリント〈算数〉?基礎学力向上プリント (小学校4年)
徹底反復文章題さかのぼりプリント〈算数〉?基礎学力向上プリント (小学校4年)学力の基礎をきたえどの子も伸ばす研究会

小学館 2004-03
売り上げランキング : 226807
おすすめ平均star


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


とにかく文章題をまず絵に描いてみるためのスペースがちゃんととってあるし、文章題が苦手な子の為に,1年生レベルの問題から遡って解くことが出来ます。中学入試レベルのような難問はないので、文章題が苦手な子の基礎固めとしては最適だと思います。
問題には関係ないダミー数字も入っているので、ちゃんと文章を読まないと答えが導きだせないように工夫されているので、いい加減に問題を解いてしまっているお子さんの訓練にもなるのではないでしょうか?

どの問題集でもいいので、まず絵に描いてみるという練習を小学生の早い時期からやっていくと良いと思います。

単位変換の問題 

小学校の算数で確実に身につけて欲しいのが「単位」です。
中学生や高校生になって、理科や数学が苦手になるのは、単位の変換が身に付いてないから文章題が解けなかったり速さの概念が曖昧になってきている気がします。
ここ、最近でも中学生で 2.4時間は何時間何分でしょう? というような問題で平気で 2時間40分 と書いている生徒を何人も見かけました。
3km=3000m は出来ても、30km=30000m と書けなかったり。0を3つ付足せばいいということが小学生のうちに身に付いてないのですよね。

教科書や算数ドリルでも単位変換だけを多く扱ってなかったりするので、覚える量ばかり増えて曖昧なままになり、時間の60進法の概念になると混乱するパターンが多いようです。
中学受験でも分かってないと出来ない問題も多いので、苦手な場合は早めに克服することをおススメします。
克服方法は

1. kがついたら0が3つなど、同じパターンのもので分類して覚える。
2. 0をいくつつけるか、小数が入ったらどこに小数点がつくかをパターンとして何問もやる。
3. 慣れないうちは、いろんな問題を混ぜない。

この辺がポイントになるでしょうか?現在小学4年生を教えていて、小数の概念が入ってきてますが、やっぱり出来てなかったので、今日も練習問題を作ってやってみました。

(1) 1.5 km = m

(2) 2.8 km = m

(3) 8.6 km = m

(4) 12.2 km = m

(5) 35.3 km = m

(6) 0.5 km = m

(7) 0.8 km = m

(8) 0.2 km = m

って具合にずっと続けていたら、だんだん自分で単位の感覚を理解していっているようでした。
でも、まだ m→km しかやってないのですよね^^; cm→m とか、リットル→デシリットル cm→mm も問題作らないと・・・
作った問題はこちらにもアップしていきたいと思います。